
【2025NBAプレイオフ】 衝撃の結末!MVP候補対決、サンダー対ナゲッツ初戦は誰の手に?
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NBAファンの皆様、こんにちは!ついにこの時がやってきました。2025年NBAプレイオフ、イースタン・カンファレンス・セミファイナルで、長年のライバルであるボストン・セルティックスとニューヨーク・ニックスが激突します。両チームがプレイオフで顔を合わせるのは2013年以来のこと。歴史と伝統に彩られたこのカードは、始まる前から多くのファンの期待を集めていました。
昨シーズンのNBAチャンピオンであるセルティックスは、今季もその強さを見せつけ、レギュラーシーズンではニックス相手に4戦全勝、合計得失点差+65と圧倒的な力を見せつけていました。一方のニックスは、オフシーズンにカール・アンソニー・タウンズとミカル・ブリッジスという二人のスター選手を獲得する大型トレードを敢行。打倒セルティックス、そしてイースタン・カンファレンスの頂点を目指し、チーム力を大幅に強化してこのシリーズに臨みます。
舞台はセルティックスの本拠地、TDガーデン。セルティックスは、ハムストリングの負傷でファーストラウンドの終盤3試合を欠場していたドリュー・ホリデーが復帰し、万全の体制でシリーズ初戦を迎えたかに見えました。レギュラーシーズンの結果だけを見ればセルティックス優位は揺るがないように思われましたが、プレイオフは何が起こるかわからない舞台。この古豪対決が、どれほど予測不能な展開を迎えることになるのか、日本中のファンが固唾を飲んで見守っていました。
試合は序盤から一進一退の攻防となりました。第1クォーターはセルティックスがわずかにリードして終えます(BOS 26-25 NYK)。このクォーターでは、セルティックスのエース、ジェイソン・テイタムがいきなり爆発。一人で13連続得点を挙げるなど、エースの貫禄を見せつけました。
第2クォーターに入ると、セルティックスが試合の主導権を握り始めます。特にベンチから出場したペイトン・プリチャードが躍動し、このクォーターだけで13得点を記録。彼の活躍もあり、セルティックスはリードを二桁に広げ、前半を61-45で終えました。
しかし、この時点でセルティックスには懸念材料も。大黒柱の一人、クリスタプス・ポルジンギスが序盤から精彩を欠き、フィールドゴール0/4と無得点。さらに、第2クォーター終盤に体調不良を訴え、ロッカールームへと下がってしまいます。ハーフタイムにはベンチに戻ったものの、後半のコートに彼の姿はありませんでした。アル・ホーフォードが代わってスターターを務めることになります。ポルジンギスは対ニックス戦で平均22.4得点と相性の良さを見せていただけに、彼の離脱は大きな痛手となる可能性がありました。また、セルティックスは大きなリードを築いたものの、チーム全体のスリーポイント成功率は前半終了時点で22%と低調だったことも、後半への不安要素として挙げられました。ポルジンギスが離脱する前から得点がなかったことは、単に選手を一人欠いただけではなく、主要な得点源が機能していなかったことを意味し、後の展開を暗示していたのかもしれません。
後半、試合の流れは劇的に変わります。第3クォーター中盤、セルティックスはリードをこの試合最大の20点(75-55)まで広げます。誰もがセルティックスの勝利を確信しかけた瞬間、ニックスが驚異的な粘りを見せ始めました。
OG・アヌノビーの連続スリーポイントなどで勢いづくと、ニックスはこのクォーター最後の約6分半で20-9のランを敢行。エースのジェイレン・ブランソンも徐々にリズムを取り戻し、点差を84-75まで縮めて最終クォーターへ突入します。ニックスの猛追の背景には、後半からのディフェンスの強化がありました。セルティックスのオフェンスを停滞させ、ターンオーバーを誘発し、それを着実に得点へと繋げていったのです。
対照的にセルティックスは完全にリズムを失いました。特に深刻だったのがスリーポイントシュートの不振です。この試合、セルティックスは60本のスリーポイントを放ちましたが、成功したのはわずか15本。外した45本はNBAプレイオフ史上最多記録という不名誉なものとなりました。後半とオーバータイムだけでも37本のスリーポイントを試投し、成功は10本のみ。リードしている場面でも、インサイドへのアタックではなく、確率の低いアウトサイドシュートに固執し続けたことが、ニックスに逆転の隙を与える大きな要因となりました。ジェイレン・ブラウンも試合後、「勢いが相手にある時に、ただスリーを打ち続けるわけにはいかない」と語ったように、チーム全体として冷静さを欠いていたのかもしれません。
第4クォーター開始早々、ニックスはさらに8-0のランを見せ、ついに試合を振り出しに戻します。ここからは息詰まるような接戦が繰り広げられました。残り2分15秒、デリック・ホワイトのコーナースリーでセルティックスが98-95とリードを奪い返しますが、すかさずアヌノビーがスリーポイントで応酬。さらにホリデーのレイアップで再び同点。レギュレーション最後のポゼッション、ニックスは昨季のクラッチプレイヤー・オブ・ザ・イヤーであるブランソンにボールを託します。しかし、彼が放ったフローターショットは無情にもリングに嫌われ、勝負の行方はオーバータイムへと持ち越されることになりました(100-100)。クラッチタイムでの活躍が期待されたブランソンが決めきれなかったことは、この試合の劇的な結末を予感させるものでした。
オーバータイム(延長戦)に入ると、勢いは完全にニックスにありました。アヌノビーの3点プレー、そしてミカル・ブリッジズのスリーポイントで、ニックスがいきなり106-100とリードを奪います。カール・アンソニー・タウンズも貴重なティップインを決めるなど、ニックスが主導権を握ります。
セルティックスも必死に食い下がります。残り1分強、ジェイレン・ブラウンがこの日10本目にしてようやくスリーポイントを沈め、108-105と3点差に詰め寄りました。そして迎えたセルティックス最後のオフェンス。同点を狙うスリーポイントに望みを託しますが、ここで衝撃的な結末が待っていました。インバウンドパスを受けたジェイレン・ブラウンから、なんとミカル・ブリッジズがボールをスティール!このプレーで勝負あり。
最終スコア:ニューヨーク・ニックス 108 - 105 ボストン・セルティックス (OT)
最大20点差をひっくり返したニックスが、敵地TDガーデンで劇的な勝利を収め、シリーズを1勝0敗としました。
この歴史的な逆転劇は、なぜ起こったのでしょうか。いくつかのポイントから試合を振り返ってみましょう。
プレイヤーパフォーマンス:
戦術的ポイント:
勝敗を分けた最大の要因は、セルティックスの記録的なスリーポイント不振と、それに固執し続けたオフェンス戦略でしょう。20点のリードがありながら、ニックスの激しいプレッシャーの前に冷静さを失い、単調なアウトサイドシュートに終始してしまいました。一方のニックスは、劣勢の中でも決して諦めず、後半にディフェンスの強度を高め、ブランソンとアヌノビーを中心に粘り強く反撃。オーバータイムでの勝負強さも見事でした。ポルジンギスの不在は、セルティックスのオフェンスにおけるスペーシングや、ディフェンスにおけるリムプロテクションに影響を与えましたが、それ以上に、リード時の試合運びやプレッシャー下での対応に課題を残したと言えるでしょう。
主要選手スタッツ
Player | Team | PTS | REB | AST | FG | FG% | 3P | 3P% | +/- |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Jalen Brunson | NYK | 29 | 4 | 5 | 9/23 | 39.1% | 5/9 | 55.6% | +2 |
OG Anunoby | NYK | 29 | 4 | 3 | 10/20 | 50.0% | 6/11 | 54.5% | -1 |
Karl-Anthony Towns | NYK | 14 | 13 | 0 | 6/13 | 46.2% | 0/1 | 0.0% | +8 |
Josh Hart | NYK | 14 | 11 | 3 | 5/9 | 55.6% | 1/5 | 20.0% | +5 |
Mikal Bridges | NYK | 8 | 6 | 7 | 3/13 | 23.1% | 2/5 | 40.0% | +3 |
Jayson Tatum | BOS | 23 | 16 | 6 | 7/23 | 30.4% | 4/15 | 26.7% | -5 |
Jaylen Brown | BOS | 23 | 7 | 5 | 7/20 | 35.0% | 1/10 | 10.0% | -3 |
Derrick White | BOS | 19 | 11 | 4 | 6/18 | 33.3% | 5/15 | 33.3% | +1 |
Jrue Holiday | BOS | 16 | 6 | 4 | 6/12 | 50.0% | 2/9 | 22.2% | -10 |
Kristaps Porzingis | BOS | 0 | 4 | 1 | 0/4 | 0.0% | 0/0 | 0.0% | 0 |
このスタッツ表からも、ニックスの主要選手がバランス良く貢献したのに対し、セルティックスはテイタムとブラウンに得点が集中しつつも、スリーポイントの成功率が極めて低かったことが見て取れます。
まさかの敗戦でホームコートアドバンテージを失ったセルティックス。第2戦は絶対に落とせない、まさに正念場となります。最大の焦点は、やはりオフェンスの修正でしょう。記録的な不振に終わったスリーポイントに頼るのではなく、よりバランスの取れた攻撃を展開できるか。そして、体調不良で途中離脱したポルジンギスの状態も気になります。彼が万全の状態で戻ってこられるかどうかは、シリーズの行方を大きく左右する可能性があります。彼の不在は、セルティックスの戦略に大きな変更を強いるだけでなく、ニックスのインサイドプレーヤー(タウンズやミッチェル・ロビンソン)を勢いづかせるかもしれません。
一方、敵地で貴重な初戦をものにしたニックス。この勝利は大きな自信となるはずです。第1戦で見せた粘り強いディフェンスと勝負強さを維持できるか。ブランソン、アヌノビーに続くスコアラーが現れるか。そして、タウンズがファウルトラブルを避け、より長い時間コートに立ち続けられるかも鍵となります。ニックスは第1戦で、セルティックスに勝つための「設計図」を示したとも言えます。つまり、セルティックスの(時に非効率な)アウトサイドシュートの波状攻撃に耐え、フィジカルなディフェンスを仕掛け、クラッチタイムで確実に遂行することです。第2戦は、セルティックスがこの設計図に対抗する適応力を見せられるかの試金石となります。
第2戦は水曜日に同じくTDガーデンで行われます。セルティックスが王者の意地を見せるのか、それともニックスがさらに勢いを増すのか。目が離せない一戦となりそうです。
バスケットボール観戦をもっと楽しむために、そして英語学習にも役立つように、試合で使われる英語表現と基本的な英文法を学んでいきましょう!今回は、第1戦の出来事を例に、英語の基礎となる5つの文法ポイントを解説します。
1. 冠詞 (Articles: a, an, the)
2. 時制 (Tenses: Simple Past - 過去形)
3. 前置詞 (Prepositions: in, on, at)
4. 関係代名詞 (Relative Pronouns: who, which, that)
5. 助動詞 (Modals: can, could, will, might)
いかがでしたか?少しずつでも、NBAのニュースや解説で使われる英語に慣れていきましょう!
試合の興奮をもう一度味わいたい方へ、ハイライト動画へのリンクをいくつかご紹介します。